2013年05月21日

わたしがどうして麻に油絵? ②

油絵の具を始めたのは良かったのですがどうにも馴染めなかった…




それは一体何故なのか?




②回目は西洋と東洋の絵の役割…



まず西洋…


ヨーロッパ諸国は国と国が隣り合わせに発達、発展してきました。



常に隣国から攻め込まれる危険や原因のよくわからない疫病と隣合わせの歴史でした…



王様は自分が暮らすお城の周りに領民の家々を建てさせ城壁でぐるりと囲み共に暮らしました。



中世ヨーロッパの人々は城壁の中で暮らし、窓から見える景色も街並みか城壁…



城壁で囲まれた城に暮らす王族は自然が恋しくなりお抱えの画家に美しい風景画を描かせ各部屋に飾った。



ただ飾るだけでなく実際にそこから見えているような錯覚を起こすような臨場感(騙し絵的な)を出す為



絵に窓枠に似た額をはめ込み、壁に飾りました。




 額とは窓枠だったのですね。





洋画のキャンバスに額を装うというのは飾り立てる、引き立てる意味ももちろんあるのですが



大元は毎日殺風景な室内に変化を付けたい という創意工夫からも始まりました。



季節によって窓を掛け替える、そんな意味合いもあったようです。






では東洋、特に日本はどうだったのでしょうか?





日本では領民は田畑の近くに暮らし、戦(いくさ)になると殿様の元に集まる半農半士という形でした



城の周りに専属武士を住まわせ城下町が形成されたのは織田信長以降のお話。




殿様もお城には戦の時以外は登らず、日々の暮らしは別に屋敷を構えていました。




庭を造る時も家屋から眺めた時に見える山野でさえ庭の造りに取り入れる、景色を借りてくる、借景(しゃっけい)の意識がありました。



西洋のように城壁で囲む必要も無く季節の四季と一体化する、寄り添う、自然と溶け込むように暮らす。




季節や行事ごとにそれらに関連した絵巻物や掛け軸をその時々に出し家族で楽しみました。




絵の役割がシルクロードの東西の果てでこんなにも違っている。



調べてみるだけでもこんなに違うということに驚きます。




まだつづく


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