2021年07月07日
浪江の犬

アトリエに浪江町の犬がいる
正確には浪江町で暮らしていた犬の絵
モデルは福島県浪江町で原発事故から自宅と職場が10キロ圏内の避難区域になり群馬に避難
「いつかまた浪江の空を」という歌を作ってふるさと浪江のオモイを歌い伝えている
シンガーソングライターの午来美佳さん
同じく浪江町から富士市へ避難された堀川さんからの紹介で描かせていただいた一枚
ある日突然、避難しなければならなかった
いつまでも続くと思っていた日常があっという間に崩れるというのはどうしたものか
取材のとき、追体験しながらお話を聞くが、なかなか追いつけない
避難当時、置いて行ってしまった愛犬
数年後に保護してもらって群馬から福島に会いに行くが
会えたすぐ後に亡くなった愛犬

その目で
なにを見て、なにを思ったのか、、、
現在、浪江の街で人が住むことが無くなった家や学校が少しずつ壊されている
Facebookで繋がっている方たちからの投稿でリアルタイムに知ることが出来るのだが
全国版のニュースや新聞ではほとんど取り上げられることは無く
興味の無い人たちにはほとんど引っかかることがないだろう
復興という名のオリンピックの話題でかき消されているような
意図的にかき消されているようで薄気味が悪い
世界中から人を集めて東京オリンピック株という新種が発生しないことを祈るばかり
国民の健康を第一としないところが
10年前と変わらないように感じる
先日、地元の中学1年生が社会科の授業の一環として数名がアトリエを訪問してくれた
作品を観せて欲しいというので、数枚を壁面に並べておいた
中学生たちが帰ったあと、この作品だけ何故か仕舞わずに残して置いたのだった
群馬に取材にいったときには、その愛犬は亡くなっていて、生前の写真をお借りして
飼い主の膝元、右下に、この家族を守るように描き加えさせていただいた
カメラ目線の絵は普段なかなか描かないのだが
この作品を観る人たちに問いかけるように
描かせていただきました
今の中学生はもう震災の記憶が無い世代ということに
あらためて驚く
そうした世代にどうやって伝えていくのか
なにか新たな課題をいただいた気がしました
波江町に暮らしていたこの犬は
今。何を思うのか
2018年11月12日
浪江町から高山へ移住した家族のオモイが出来るまで
9月、高山別院の仏青会からご縁をいただき、福島県浪江町から高山市へ移住された五十嵐浩子さんを紹介していただきました。五十嵐家のダキシメルオモイを取材から作品の完成までを追って書いてみたいと思います。
震災から1カ月、福島県内の避難所を転々として、県外で避難者の受け入れをしている自治体をネットで調べたら高山市がヒット、会津に避難した兄が車で送ってくれ高山市に避難、それから移住を決めるときに、同じく福島県双葉町で被災した両親を呼び寄せ一緒に暮らし始めたそうです。
飼っていた猫は地震で驚いて飛び出したまま行方不明、避難地域に入るボランティアにお願いして探してもらい、1匹は1年後、2匹目は1年7カ月後に見つかり、現在は一緒に暮らせていました。
モデルになっていただく人数、お母さん、子どもさんたち男の子3人、猫3匹(黒猫は高山の動物愛護団体から引き取る)
子どもさんたちが大人になってから、この絵とふたたび向き合って、いろいろあったけれど、最終的には良かったな、と思ってもらえるような絵を目指します。

麻布を1480×550のサイズに裁断
切れ端を木工用ボンドにて止め、上下に竹を通すために折り返しで縫い込む、

猫3匹を一緒に描く、子どもたちも猫たちも動き回るので、別々に捉えたものを再構成、構成の難しさが出ます、この家族らしい、オモイが流れる作品になればと、

描くところだけキャンパスにするので下地用のホワイトは大量に使います。500ml入りを使い切るところ、、、7枚描くのにホワイトだけで1リットルぐらい使います

よく練ります、混色などはムラをなくすために、何回も何回も練り回すので、かなり力作業になります

肌の部分を先行して

ほかの部分も

あたりをつけて行きます

左側の猫だけ、こちら側を覗き込むように、
観る人に問いかけるような表情になればと、
1年以上、浪江町をさまよった間になにを見て、なにを感じたのか、オモイを巡らしながら筆を進めます、

少しずつ描き進めていきます

完成、

10月31日夜7時
高山別院、本堂にて作品と対面していただき、
作品を前にお話いただきました。
対談という形をとりながら、
五十嵐さん、震災から心がけていること
朝はどんなにくちゃくちゃでも子どもたちと喧嘩しないで送り出す、ひょっとしたらそれが最後になるかもしれない、その理由も子どもたちに話して、家族のルールとして朝は絶対に喧嘩しない、仮にしたとしてもしっかりと送り出すことだそうです。
聞きながら、蓮如上人の“白骨の御文”を思い出しました。
たとえ朝、元気でいても、どうなるのかわからない、それは世の常である、
ついつい忘れがちになります、五十嵐さんの身をもって教えてくれたこと、心に響きました。
この五十嵐家のダキシメルオモイが145家族目の作品になりました。
なかなかスピードを上げられませんが、少しずつ描いていけたらと思います。
震災から1カ月、福島県内の避難所を転々として、県外で避難者の受け入れをしている自治体をネットで調べたら高山市がヒット、会津に避難した兄が車で送ってくれ高山市に避難、それから移住を決めるときに、同じく福島県双葉町で被災した両親を呼び寄せ一緒に暮らし始めたそうです。
飼っていた猫は地震で驚いて飛び出したまま行方不明、避難地域に入るボランティアにお願いして探してもらい、1匹は1年後、2匹目は1年7カ月後に見つかり、現在は一緒に暮らせていました。
モデルになっていただく人数、お母さん、子どもさんたち男の子3人、猫3匹(黒猫は高山の動物愛護団体から引き取る)
子どもさんたちが大人になってから、この絵とふたたび向き合って、いろいろあったけれど、最終的には良かったな、と思ってもらえるような絵を目指します。

麻布を1480×550のサイズに裁断
切れ端を木工用ボンドにて止め、上下に竹を通すために折り返しで縫い込む、

猫3匹を一緒に描く、子どもたちも猫たちも動き回るので、別々に捉えたものを再構成、構成の難しさが出ます、この家族らしい、オモイが流れる作品になればと、

描くところだけキャンパスにするので下地用のホワイトは大量に使います。500ml入りを使い切るところ、、、7枚描くのにホワイトだけで1リットルぐらい使います

よく練ります、混色などはムラをなくすために、何回も何回も練り回すので、かなり力作業になります

肌の部分を先行して

ほかの部分も

あたりをつけて行きます

左側の猫だけ、こちら側を覗き込むように、
観る人に問いかけるような表情になればと、
1年以上、浪江町をさまよった間になにを見て、なにを感じたのか、オモイを巡らしながら筆を進めます、

少しずつ描き進めていきます

完成、

10月31日夜7時
高山別院、本堂にて作品と対面していただき、
作品を前にお話いただきました。
対談という形をとりながら、
五十嵐さん、震災から心がけていること
朝はどんなにくちゃくちゃでも子どもたちと喧嘩しないで送り出す、ひょっとしたらそれが最後になるかもしれない、その理由も子どもたちに話して、家族のルールとして朝は絶対に喧嘩しない、仮にしたとしてもしっかりと送り出すことだそうです。
聞きながら、蓮如上人の“白骨の御文”を思い出しました。
たとえ朝、元気でいても、どうなるのかわからない、それは世の常である、
ついつい忘れがちになります、五十嵐さんの身をもって教えてくれたこと、心に響きました。
この五十嵐家のダキシメルオモイが145家族目の作品になりました。
なかなかスピードを上げられませんが、少しずつ描いていけたらと思います。
2018年03月05日
金沢市民芸術村をアトリエにします
金沢市民芸術村で公開制作をします。
6日と7日の2日だけですが、、、
まだ未完成の作品をアトリエから持ってきました。

ひと家族、ひと家族、お話を聞いて、抱っこしてもらったところを写真で3〜400枚撮影して、それを持ち帰って、アトリエのパソコンに入っている表計算ソフト(エクセル)を使っていろいろな写真を表の上に貼り付け再構成したものを元に描いています(言っちゃった)
フォトショップなんて気の利いた物は使いこなせない超アナログ人間が手元にある道具で最終的な形にするには、、、と無い知恵を無理くり絞りエクセルにたどり着き、それを使って描かれた130家族、、、
ジャバラパンフレットも全てエクセルで作ったのでした笑、
そんなダキシメルオモイが出来上がるまでの全てを曝け出してしまうような試みを今回してみようかなと思います。
2日間、どのぐらい今の自分をぶつけられるのか、
なにものかに試されているような気がしていて、、、

需要があるのか無いのか、わかりませんが、芸術村の一角をお借りして描いてみます、遠巻きに見るもよし、話しかけるもよし、何処まで対応出来るかわかりませんが四苦八苦しながらやってみます。

◯7年目の3.11に向けて
東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所の事故から7年、あの日から人生が変わってしまった人、家族がたくさんいます。
津波の被害があった地域に暮らす家族、
原発事故があった福島に暮らす家族、
福島から避難しなければいけなくなった家族、
関東から全国に避難した家族、
避難した場所から帰った家族、
被災地以外で暮らす家族、
家族の数だけひとくくりに出来ない物語がある
活動して6年の間に出逢った全国に暮らす300の家族から教えられました
原発事故が無ければ、もっと違う形になっていたろうに、、、
7年前、津波や原子力発電所の爆発、
その被害を受けてたとき、
テレビでそれを見たとき、
それぞれがそのとき、
誰を抱きしめたいと思ったのか?
なにを守りたいと思ったのか?
それぞれの家族のダキシメルオモイ、
それらを描き紡ぐこと、同じ場所に並べることで、
子どもを守りたい、
そのオモイに差はないんだよ、
このオモイではひとつになれるんだよ、
そうしたメッセージを伝えたい、
それぞれの家族の抱きしめているオモイ、
片隅に追いやられそうなオモイ、
卑下することなくオモイを掲げたい、
湿りがちなオモイを
陽の当たる場所で共に並べて
カラッと天日干ししたい、
ふつうに暮らしていたふつうの人々、
そんなふつうの暮らしが突然変わってしまった、
それは人ごとではなくて
明日、我が身に降りかかるかもしれない
未来のすがた、かも知れません
本気で向き合って生きてきたオモイ
それらのオモイから
私たちは学ばなければならない
同じオモイの人を二度と出してはならない
そのためにはどうしたらいいか
共によりよく生きてゆくには
どうしたらいいのか
ダキシメルオモイが
考えるキッカケになってもらえたら
これからも
ひと家族、ひと家族、
訪ねて歩き、
そのオモイに耳をかたむけ
それを麻布に描きつづけたい
記録しつづけたい
なかったことにさせない
そう願います
日程:2018年3月5日(月)~11日(日)
会場:金沢市民芸術村 アート工房
3月5日(月)
19:30~
オープニングパフォーマンスと小林憲明ギャラリートーク
チケット:1000円
3月6日(火)~9日(金)
13:00~17:00
ダキシメルオモイ絵画展
入場無料
*6日は小林憲明在廊
3月6日(火)
13:00~・14:00~
小林憲明ギャラリートーク
入場無料
3月8日(木)
11:00~12:00
朗読パフォーマンス「わたしたちの震災」
チケット:1000円
3月6日(火)~3月7日(木)
10:30~12:00
「カノンだより」上映
チケット:800円
3月9日(金)10:30~12:00
朗読劇「空の村号」公開稽古
入場無料
3月10日(土)
13:00~14:30
朗読劇「空の村号」公演
チケット:1000円
14:30〜16:00
出演者によるアフタートーク
3月11日(日)
11:00〜・14:00・18:00〜
ひとり芝居
「ダキシメルオモイ〜見えない彼女〜」公演
チケット:1000円
その他会期中、パフォーマンスやワークショップあり。
最新の情報はFacebook「ダキシメルオモイ石川2018」
チケット購入:金沢市民芸術村
チケットのお申し込み・お問い合わせ
TEL:090-1886-6025(ナライ)
主催:ダキシメルオモイ石川実行委員会
共催:ふくしま311・石川結の会
後援:金沢市



#ダキシメルオモイ
6日と7日の2日だけですが、、、
まだ未完成の作品をアトリエから持ってきました。

ひと家族、ひと家族、お話を聞いて、抱っこしてもらったところを写真で3〜400枚撮影して、それを持ち帰って、アトリエのパソコンに入っている表計算ソフト(エクセル)を使っていろいろな写真を表の上に貼り付け再構成したものを元に描いています(言っちゃった)
フォトショップなんて気の利いた物は使いこなせない超アナログ人間が手元にある道具で最終的な形にするには、、、と無い知恵を無理くり絞りエクセルにたどり着き、それを使って描かれた130家族、、、
ジャバラパンフレットも全てエクセルで作ったのでした笑、
そんなダキシメルオモイが出来上がるまでの全てを曝け出してしまうような試みを今回してみようかなと思います。
2日間、どのぐらい今の自分をぶつけられるのか、
なにものかに試されているような気がしていて、、、

需要があるのか無いのか、わかりませんが、芸術村の一角をお借りして描いてみます、遠巻きに見るもよし、話しかけるもよし、何処まで対応出来るかわかりませんが四苦八苦しながらやってみます。

◯7年目の3.11に向けて
東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所の事故から7年、あの日から人生が変わってしまった人、家族がたくさんいます。
津波の被害があった地域に暮らす家族、
原発事故があった福島に暮らす家族、
福島から避難しなければいけなくなった家族、
関東から全国に避難した家族、
避難した場所から帰った家族、
被災地以外で暮らす家族、
家族の数だけひとくくりに出来ない物語がある
活動して6年の間に出逢った全国に暮らす300の家族から教えられました
原発事故が無ければ、もっと違う形になっていたろうに、、、
7年前、津波や原子力発電所の爆発、
その被害を受けてたとき、
テレビでそれを見たとき、
それぞれがそのとき、
誰を抱きしめたいと思ったのか?
なにを守りたいと思ったのか?
それぞれの家族のダキシメルオモイ、
それらを描き紡ぐこと、同じ場所に並べることで、
子どもを守りたい、
そのオモイに差はないんだよ、
このオモイではひとつになれるんだよ、
そうしたメッセージを伝えたい、
それぞれの家族の抱きしめているオモイ、
片隅に追いやられそうなオモイ、
卑下することなくオモイを掲げたい、
湿りがちなオモイを
陽の当たる場所で共に並べて
カラッと天日干ししたい、
ふつうに暮らしていたふつうの人々、
そんなふつうの暮らしが突然変わってしまった、
それは人ごとではなくて
明日、我が身に降りかかるかもしれない
未来のすがた、かも知れません
本気で向き合って生きてきたオモイ
それらのオモイから
私たちは学ばなければならない
同じオモイの人を二度と出してはならない
そのためにはどうしたらいいか
共によりよく生きてゆくには
どうしたらいいのか
ダキシメルオモイが
考えるキッカケになってもらえたら
これからも
ひと家族、ひと家族、
訪ねて歩き、
そのオモイに耳をかたむけ
それを麻布に描きつづけたい
記録しつづけたい
なかったことにさせない
そう願います
日程:2018年3月5日(月)~11日(日)
会場:金沢市民芸術村 アート工房
3月5日(月)
19:30~
オープニングパフォーマンスと小林憲明ギャラリートーク
チケット:1000円
3月6日(火)~9日(金)
13:00~17:00
ダキシメルオモイ絵画展
入場無料
*6日は小林憲明在廊
3月6日(火)
13:00~・14:00~
小林憲明ギャラリートーク
入場無料
3月8日(木)
11:00~12:00
朗読パフォーマンス「わたしたちの震災」
チケット:1000円
3月6日(火)~3月7日(木)
10:30~12:00
「カノンだより」上映
チケット:800円
3月9日(金)10:30~12:00
朗読劇「空の村号」公開稽古
入場無料
3月10日(土)
13:00~14:30
朗読劇「空の村号」公演
チケット:1000円
14:30〜16:00
出演者によるアフタートーク
3月11日(日)
11:00〜・14:00・18:00〜
ひとり芝居
「ダキシメルオモイ〜見えない彼女〜」公演
チケット:1000円
その他会期中、パフォーマンスやワークショップあり。
最新の情報はFacebook「ダキシメルオモイ石川2018」
チケット購入:金沢市民芸術村
チケットのお申し込み・お問い合わせ
TEL:090-1886-6025(ナライ)
主催:ダキシメルオモイ石川実行委員会
共催:ふくしま311・石川結の会
後援:金沢市



#ダキシメルオモイ
2014年02月27日
2014年02月22日
アトリエ点景 2

今までのダキシメルオモイ
取材してからそれぞれ描き上げるまで
プリントアウトした写真の一部
ひとつの家族、取材時に2〜300枚の
写真を撮ります
それらを全てプリントアウトする訳で
はありませんが
このぐらいになります