2022年06月08日

オモイを届ける

「いま子育てしている親御さんに目の前にいる子供を抱きしめて欲しい」
陸前高田のお母さんから預かったオモイ


子育てしている親御さんに届けるには
学校や保育園でチラシを配ってもらうのが一番かなと、学校などでチラシの配布をお願いするには、田原市と教育委員会へ後援していただくのがいいと、以前愛知県の後援をもらっていた写真家の方を思い出して、やったことがなかったですが思い切って申請してみました。
個人への許可は難しいとのことで、どうしたらいいかと思っていたところ、
同時進行で、渥美半島の小中学校の体育館で、どこか借りれないか探していたとき出会った
2年前に、廃校になった旧泉中学校の保存や活用を考える一般社団法人の”泉Dageena”の方々に後援申請の力添えをいただきました。

以前、ここのブログにも書きましたが、泉中学は統合されて、泉校区の中学生はいったん旧泉校舎に自転車で集まってからバスで統合先の学校に通っています。
子どもたちがバスで帰ってくるときに、校舎の明かりを灯して迎えてあげたい。
代表のオモイに心が動いて、職員室をお借りして、公開で制作をしよう、子どもたちや地元のひとたちに観てもらおうかなと
あまりやったことないので未知数ですが公開での制作をやってみようかなと思います(;^_^A
泉中学の卒業生で子育てしている家族を取材させていただいて、6家族を描かせていただきます。
こちら、インスタなどで告知していくますので、お気軽に覗きに来てください。

昨日、お陰様で田原市に申請していた小中学校及び保育園へのチラシ配布の許可を教育課からいただけました!
とても勉強になりました。

人口6万を切る田原市で小中学校22校4833人、保育園20園1715人、計6548人、先生たちを入れたら7000人と少し、
周るルートを考えるのに地図を出しましたが、市内の全てを周るのはなかなか大変ですね(;^_^A
しかし田原市内の22校と20園、全て周ったことないので楽しみでもあります。

スポーツが盛んな半島で、文化芸術にどのぐらい反応があるか未知数ですが、
この10年間の活動と出会ってきた家族のオモイを知ってもらう
そのためには打てる手は打ちたい。

東西40キロの渥美半島、44ヶ所のチラシ配布、来週中には配り終えたらいいなと思います
  


2016年05月19日

旅する絵画

◯愛知県渥美半島、アトリエ


◯岩手県、長安寺






◯岩手県、陸前高田


◯京都、東本願寺、山門






◯東本願寺、御影堂(ごえいどう)


◯東本願寺、大寝殿(おおしんでん)


◯福井県、若狭湾、人道の港


◯人道の港「敦賀ムゼウム」


◯愛知県、伊良湖神社の桜


◯愛知県、東別院




  


2016年05月13日

東別院 御遠忌法要、無事終わりました。



東日本大震災を受けて始めたダキシメルオモイ プロジェクト
四年前、プロジェクトを立ち上げ、被災地を取材して周った時、福島県で始めて取材させていただいた方が、子どもたちを放射能から守ろうと頑張るお母さん、偶然にも真宗大谷派のお寺さんの御住職の奥さま(坊守さま)というご縁でした。
それがまさしく起縁となり、京都の東本願寺さまでの展示や今回の名古屋での御遠忌法要での展示に繋げていただきまして、不思議な巡り合わせというか改めてこのご縁に感謝します。

新しくなった対面所での展示
御遠忌法要の為に作られたスロープ



この4年間で実際に出逢い、オモイをお聞きし描き上げた66家族のダキシメルオモイを並べさせていただきました。

原発事故を受け、暮らしをどうやって立てて行けばよいか、そこにとどまる選択をした家族、避難を選択した家族、それぞれいただいたオモイも一緒に展示させていただきました。
普段、ニュースや新聞ではなかなか知ることが少ない当事者の生のオモイ、何も特別な人たちではなく、僕らと変わらない普通の家族が、ある日突然選択を突きつけられた、誰の身にも起こりうる、明日は我が身だと思います。

今回の展示、2日前に名古屋テレビさんに放送していただいた「抱きしめるオモイ〜岩手に想いを届けに〜」を観て来場して下さった方もいまして、とても有難かったです。
3月に岩手県に届けた作品(お母さんの希望で預からせていただいています)も展示させてもらいました。

熊本地震で被害に会われた方々への支援の為、会場に募金箱を設置していただきました。
手持ちのポストカードを募金箱の前に置いて善意を募りまして
おかげさまで3日間で合計240.737円の募金をしていただきました。
東別院、御遠忌法要の熊本地震への募金と一緒に届けさせていただきます。


【共感共来(きょうかんきょうく)】
喜んでいる人と共に喜ぶ、それは子どもにでも出来る
苦しんでいる人と一緒にその苦しみを分かち合う、
震災などで苦しむ人々に寄り添うことも大切ですが、身近な環境や人にでも実践する、日頃の心構えと行いが大切。共に苦しむ。これがなかなか難しい。

50年に1度の御遠忌、たくさんの人とのご縁もありましたが、言葉とのご縁もいただきました。

会場に足を運んでいただいた皆様、気にかけていただいた方々、関わっていただいたたくさんの方々、有り難うございました。

ここからあらたにスタートしたいと思います。
これからもよろしくお願いします。  


2016年04月26日

動画アップしました。




先週、メーテレup!にて特集していただいた
「抱きしめるオモイ〜岩手にオモイを届けに〜」
画像が悪いのですが雰囲気でも伝わればと
YouTubeにアップしました。
よかったら見て下さい。

http://youtu.be/q_bBRK19kmA  


2016年04月18日

メーテレUP!にて放送していただきます。


明日、4月19日(火)、メーテレUP!にて
『抱きしめられないオモイを届けに岩手県へ』
放送していただきます。(名古屋テレビ)
昨年9月に放送していただいた続きで、未完成だった作品を完成させて岩手県で展示、お母さんと作品との対面、などの流れを放送していただきます。

http://www.nagoyatv.com/up/
※放送が変更になるかもしれません;^_^A
番組は18時15分から始まります。

ご協力いただいた岩手県大船渡市長安寺様、ありがとうございましたm(__)m  


2016年04月01日

抱きしめられないオモイを届けに〜メーテレにて放送予定です。〜


昨年夏から、抱きしめられないオモイ、
制作から完成の筆入れ、岩手県長安寺さまでの展示、陸前高田での回想、お母さんとの対面シーン。
有り難いことに、メーテレ(名古屋テレビ)さんに同行取材していただきました。
渥美半島の先にあるアトリエまで何回か来ていただいたり(名古屋から片道2時間)、大船渡での展示も3日間密着取材して下さいました。

メーテレさんに追いかけていただいた半年間の集大成、是非見てください。


□ 4月19日(火)
□ メーテレ(名古屋テレビ)UP !
夕方18:00〜18:45
「抱きしめられないオモイを届けに (仮) 」
放送予定です。
※放送日変更になったら再度お知らせします。


  


2016年03月31日

抱きしめられないオモイを届けに④

夕方、お母さんは元職場の同僚2人と来てくれました。
ひとりで来るのは辛かったそうです。
一緒に来ていただいた2人の同僚の方、旦那さまが津波で流され、未だに行方不明だそう…
愛しい人が5年経っても見つからない心中は想像を絶し
ただこの場にお母さんと一緒に来ていただいた感謝で頭を下げるのが精一杯、
かける言葉が見つかりませんでした。



4年前に預かったオモイ、お母さんに観ていただきました。


しばらく見つめた後

可愛いく描いてもらえたね

よかったね

ぽつり、ぽつり

話しかけていました

5年経つけれど何も変わらない
今でも夢を見ているよう

抱っこ出来るお母さんが羨ましい

今、子どもを抱きしめられるお母さん
子育ては大変だろうけれど

生きていたらどうにでもなる

大切に育てて欲しい


作品はまだ手元に置いておく気にならないです
気持ちと生活が落ち着くまで
一緒に、いろいろな展示会場に
旅をさせてもらえたら有り難いです、
小林さんの言葉でオモイを伝えて行ってください。


新たなオモイをいただきました。
いろんな会場を一緒に周って
またこの子と会いに来たいと思います。


3日間の展示期間、おかげさまで
新聞を見たという地元の人や、長安寺さまがお声がけくださった方々、たくさんの人々に観に来ていただくことが出来ました。

今回の旅、もう1つの目的
地元、気仙地区で子育てしている親子の取材をしたい、
というのも、有り難いことに8家族の取材をさせていただけました。
今ある希望の姿、しっかり描いて次に繋げたいと思います。



また来年以降、描き上げて皆さんに観ていただきたい、いずれこの長安寺さまの本堂を地元の方々のダキシメルオモイで一杯に出来たら、と新たな願いも出来ました。



3日間、滞在して地元の方々の話を聞いてみて
5年が経つけれど、癒やされていないなぁ、と感じました。
まだまだ時間がかかると思います
定期的に通い、これからも微力ながら関わって行きたいなと思いました。

4回に渡って書き連ねた
「抱きしめられないオモイを届けに」
最後まで読んでいただきありがとうございました。

気持ちも新たに
東日本大震災以降、
日本の各地で暮らす様々な親子のオモイを訪ね歩き
描き伝えて行きたいと思います。
ダキシメルオモイ プロジェクト共々
これからもどうかよろしくお願い致します。

小林憲明
  


2016年03月30日

抱きしめられないオモイを届けに③

ようやく描き上がった作品、どのように届けたらよいか…
直接届けるのではなく、お寺の本堂というある意味、極楽浄土を模した空間に展示してあげたい。


有り難いことに、岩手県大船渡市にある長安寺さまにご縁を繋いでいただき、震災から5年目の節目となる3月11日に本堂をお借りして展示出来ることになりました。
ご縁に逆らわずここまできたのですが、今回の件、津波の被害が大きかった気仙地区、そんな場所でダキシメルオモイを展示することについて、
果たしていろいろな被害に遭われた方々の前に展示してどんな風に受け止められるのか
自分がやろうとしていることは間違っているのではないか
会期が近づくにつれ、答えの出ない問いを繰り返し、今までの展示場所では味わった事のない緊張感、畏怖の念を抱くようになりました。
そんな中、「3月11日は命日なので、子どもに逢いに行きたいと思います。」事前のお母さんとの手紙のやり取りでそう言っていただけたことで救われました。
展覧会当日
全国の真宗大谷派、有志のお寺で毎年震災のあった3月11日14時46分に『勿忘の鐘(わすれなのかね)』を鳴らし亡くなられた方々の慰霊の法要が行われています、ここ長安寺でも厳かに行われました。


こちら長安寺さまでも門徒さん60名が津波の犠牲になられ、一時この本堂も遺体安置所になったそうです。
作品とお母さんとの対面はこの日の夕方になりました。

つづく
  


2016年03月29日

抱きしめられないオモイを届けに②

お母さんの表情
癒しがあり、救いがあり、前向きになってもらえる
そんな表情とは一体どんな物なのか…
見つかるのか、そもそも自分に描けるのか、
自問自答の日々が続きました。

取材した家族が150組を超える頃
向きあってきた、たくさんの家族のオモイ
我が子を亡くしたお母さんのオモイ
今は抱くことが出来なくなったけれど
我が子を愛おしく、慈しむオモイに
本来なら差は無いのではないか
特別であって、特別でない

抱ける我が子を大切に思ってもらうのは、
作品を観る人々に任せればよい
僕はただ、我が子を抱くお母さんの
我が子を慈しむ尊いオモイを、
ただただ描けばよい
それがお母さんの癒しになり、救いになる
今まで向き合ってきた親子のオモイの中に、もう答えがあったのだと気づかされ
描き上げることが出来ました。

つづく

  


2016年03月28日

抱きしめられないオモイを届けに ①

4年前、ダキシメルオモイ プロジェクトをスタートして真っ先に向かった東北の被災地、岩手県陸前高田にて子どもを津波で流されてしまったお母さんの抱きしめられないオモイと出逢いました。
全て流されてしまったが、携帯電話に唯一残っていた1枚の写真を預かりました。
七夕祭り、寝ぐずりしているのか少し苦しそうな表情の子どもを抱っこしたお母さんの写真。
抱っこ出来る時期は、子育てする親にしたらとても大変な時期、その大変な時に、もう我が子を抱くことが出来ない親のオモイを絵で知って欲しい。
今生きている、抱ける我が子を大切にして欲しい、その願いも一緒にいただいてきました。
愛しい我が子をある日突然、理不尽な形で亡くした親のオモイとは一体どんなものなのか…
亡くなった子どもさんが自分の長男と同い年で誕生日が2日違いということもあり、当初は向き合うことも難しかったです。
お母さんと子どもさん、2人の表情を穏やかにして描きたいなと思いました。
子どもさんがお母さんの腕に抱かれ安らかに眠る表情はイメージ出来たのですが、お母さんの表情を描くのが非常に難しかった。
先ず第一にモデルのお母さんに救いとなる表情にしたい、前向きになるような、癒されてなおかつ力強く生きて行けるような…
欲張りですがそんな絵にしたい、と思いました。
ではどんな表情に描けばいいのか?
毎回、そこで筆が止まり、描いては消してを繰り返しました。
向き合うのが辛くなると、逃げるかのように今ある希望のダキシメルオモイを制作
しかし常にアトリエの片隅にこの作品がありました。
今思うと見守ってくれていたのかもしれません。
取材した家族が150組を超える頃、僕の中で何かが外れ、今なら描けるという確信に変わりました。
つづく