2019年11月21日
小出裕章先生とダキシメルオモイ

今年の3月、金沢21世記美術館で開催された「もやい展」そこに来ていただいた小出裕章先生との1枚
「強いもの、強いリーダー、カリスマを求めることそのこと自体が誤りだと発言してきました。そうではなく、一人ひとりが自分の頭で考え、自分にできる仕事をすることが何より大切だと思いました。」
2011年原子力発電事故後、
小出先生の呼びかけがあって
自分に出来ることはなんだろうかと見つめなおし
絵を描くこと、絵の力を借りて伝えていくこと、
2012年にダキシメルオモイプロジェクトが
はじまりました
被災地で悩みながら子を守り育てる家族
被災地や関東から子どもとともに避難した家族
そうした家族のオモイを訪ね歩き
それぞれのオモイを
麻布に描いて記して伝えてゆく
同じ日本にこうしたオモイをしながら子育てしている家族がいる
それを被災地じゃない家族や友人、暮らす人々に
作品に触れて観て、感じてもらう
また同じくモデルになってもらうことで
ほかの家族のオモイに共感共有してもらえたらいいなと
そこから
こうした発電方法が果たしてこのまま必要なのか
すぐに答えは出ないかもしれませんが
数字では伝わらないたくさんの家族のオモイを
頭の片隅に入れておいてもらえたら
これから私たちの未来を考える材料のひとつに
なってもらえたらいいなと続けてきました

いつかお会いして直接お礼が言いたい
その願いが金沢の地で叶いました
小出先生の投げかけてくれた言葉から
たくさんの家族のオモイを
訪ねる旅がはじまりました

184家族のダキシメルオモイ(2019年11月現在)
たとえすぐに叶わなくとも
願いを持ち続けること
自分ひとりで完結しなくとも
願いを持ち続けることで
それが周りに伝播してゆく
そうして私たちは暮らしてきたのかな
たとえ現在は辛くとも
あきらめず秘めながらでも
オモイを持ち続けて生きること
とても大切だと感じました